健康診断の基本項目である血液検査、様々な病気の兆候を知るのに重要です。一方、設備で血液に相当するのは潤滑油です。しかし油分析をしていない工場が多く、寿命や医療費(=設備費)アップに繋がっているのは残念です。当社はお客様から油分析も請け負っております。
高性能腎臓(工業用オイル高性能濾過装置)を設置していても、何らかの大きな異常があれば濾過が追いつかず、異常値が出ることもあります。
毎年5基全ての油分析受託・油管理の応援もさせていただいているお客様の分析結果が出ましたが、1基でこれまでにない異常値が出ました。お客様に速報すると、
「最近、オイルがエアーに同伴され大幅減少、異常停止した。調べると、オイルセパレータエレメントに孔が空いていた。ドロドロになっていたオイルは交換し運転再開した。」
とのことでした。オイルは軽い成分から減少するため残ったオイルは重い高粘度油です。この油が完全に抜けきれていなかったようです。再度、更油し1週間後の分析用再サンプリングをお勧めしました。