工場の省エネ・省電力というと、インバータやLED照明導入等に直ぐ目がいきがちですが、私は自身の現場経験から、動機械のメンテナンスこそ最も重要と思います。
工場で電力消費の多いのは動機械。メンテナンス不良で、設備の効率が低下すると無駄なエネルギーを必要とします。さらにトラブルで運転停止すると、停止・再起動の間、オンスペック品ができるまでに投入したエネルギーは全て無駄となります。加えてオフスペック品処理にもエネルギーを要します。
加えて、メンテナンスは、機器の劣化損耗、マンパワーロス、職場の士気、品質・環境・保安安全等への大きな影響を与えますので、メンテナンス不良による損失はさらに大きく膨らみます。しかし多くの工場で、まだこの無駄に十分メスが入っていないように感じます。