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なぜ油は温度管理が重要か?

同じ粘度(VG)の油でも実粘度は油膜部の油温で大きく変わる

油が水と異なる最大のポイントは粘性が高いことです。それにより摺動面で油膜を確保し焼付等の問題発生を防止しています。ところが同じ粘度(VG)の油でも実粘度は油膜部の油温で大きく変わります。

 

粘度が低すぎ→油膜不足で固体接触→トラブル

粘度が高すぎ→動力ロスに

 

ですから、大型機ではすべり軸受のメタル温度の常時計測し、一定値になれば自動停止するシステムを設けている回転機もあります。

そこでもう1つ重要なことは、油は温度の高いところから低い方へ流れる性質があるということです。一般に摺動面は高温ですから、そこから油は逃げ出そうとする訳です。「ブランデーの涙」と同じ原理です。

 

ブランデーの涙:

掌のぬくもりでブランデーがガラス面に沿って上に上がってくる現象のことを言います。「潤滑工学とは」ページの潤滑のポイント3:温度管理(2)「マランゴニー効果」でも説明しています。

 

そして油温管理にも濾過装置は重要です。長年の使用でオイルクーラーの伝熱面に油汚れが堆積し、夏場に油温が上昇して困っている例をよく見かけます。工業用オイル高性能濾過装置を常設してこの油汚れを除去すれば、油温は大きく低下します。

 

 

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