NC旋盤などの切削油向けのお引き合いをいただきましたが、工業用オイル高性能廊下装置は基本的に切削油のような加工油に不向きです。高性能濾過に見合うメリットを得にくいからです。
しかし「加工精度が上がる」「トラブル対策」「同油種が大量にある」等の場合は、投資に見合うメリットを出せる可能性が十分あります。
今回は同一油種の油性切削油で、切粉と共に排出されている廃油相当の新油補給は3kL/年でした。油単価200円/L と仮定すると、600千円/年の油代削減し、加えて「環境貢献=CO2削減」の効果もあります。
取り進めに当たっては、以下のような点への注意が必要です。
1.現状の切粉と廃油の扱いをよく観察して、手間のかからない回収方法を検討する。
2.切粉の量、サイズをよく観察し、エレメントはGE-21-NR、またはGE-21-Nを採用する。
(GE-21-NR:50~100μ、GE-21-N:30μを中心に濾過)
3.エレメントは年複数回交換する。
4.必要に応じプレフィルター(-OP10:上記写真参照)を設置しランニングコストを下げる。